初めてのホヤ、初めての芋煮。
【2010年9月17日(金)】
中尊寺を後にし、r31~R342で花山へ向かいつつ、程なくして“東北随一のソフトクリーマー”の呼び声高いクーペさんオススメのジェラード屋さん『ポラーノ』でデザート・タイム。
大好きなブルーベリー+ヨーグルトの“ダブル”をチョイス。
うん、どちらも甘過ぎず味がしっかりしてて美味しい(^^)
『ポラーノ』でビューエル乗りさんに見送られ、時間的に栗駒山周遊は見送り、r49から町道?~R457にて山麓のクネクネ道を小一時間爆走し、無事今宵の会場である花山のキャンプ場に着弾!
そーいえば道中時折ウェットな路面に出くわしたが、不思議と小雨にすら降られなかったのは中尊寺参詣の賜物か?
長駆名古屋から走って来たSuuさんが既に先着していて高イビキ(^^)
次々と東北のお仲間が計ったように着弾し、ある程度の人数が揃ったところで受付を済ませ、全員で食材の買い出しに。
誰も何も用意していなかったのだ、おつまみさえも(^○^)
ワラワラと『道の駅・路田里はなやま』で野菜類を仕入れ、「あとの食材はコンビニ?で仕入れて準備始めておくから、遠方の人達はお風呂行っといでよ」との御厚意に甘え、きょーかん・Suuさん・アッチンさんと4台でR398を北上。
やって来たのは花山温泉『温湯(ぬるゆ)山荘』。
立ち寄り湯は15時までらしいが、「本日は国道の開通記念ということで特別に…」って事で入泉可。
汗を洗い流し、4人であーだのこーだの露天風呂に浸かりながらバカ話に興じていると、先に上がったSuuさんと入れ違いに地元TV局のリポーターさんが。
“今日開通したR398を通って宮城から秋田方面にツーリングに行く途中”という“絵”がどうしても撮りたいらしい(^^;
簡単かつ強制的な打ち合わせの後、露天風呂に浸かった状態でカメラを回しインタビュー開始。
尺は長くは無いが、最後にインタビューを受けたきょーかんは完全にのぼせてしまってややグロッキー。
きょーかんが復活したところでキャンプ場へUターン。
ジャージに着替え、みんなの元へと加わりいよいよ『不良中年友の会・花山オフ』の開始である。
…といっても食事の準備をして下さった面々は適当に飲み始めていたみたいだけど(^^)
さてこの『花山オフ』、実は私がこの団体に所属してすぐ(=2006年8月)、まだ会の内容もメンバーもイベントも何も知らない状態で三重・來々軒のブルパパから「英さん、フリョチュー入ったん?東北の晴さんには空ちゃんもウチのケイコちゃんも世話になってるし、花山オフとか楽しいらしいでぇ~」と聞かされたイベントで、「よーし、来年は頑張って参加しよう」と意気込んでた名物イベント。
しかし、翌'07年はタイミングが合わず「来年こそは!」と心に決めたものの、2008年6月の岩手宮城内陸地震によってR398をはじめとする周辺道路が寸断される等、甚大な被害を被ったお陰で'08年・'09年と開催はされなかった。
都合足掛け4年にしてようやく参加を果たす機会が巡って来たという次第。
お久し振りな鮫ブルさんやブランさん、初めてお会いする方々との挨拶もそこそこにビールで乾杯。
何やら食卓にオレンジ色の怪しげな物体…「コレ、ホヤ貝。こーして皮から身を剥いで…食べてごらん」とSHOさんやブランさんにレクチャーを受け恐る恐る口に入れる…ホヤ貝、初めて食べたけど、茹でてキムチ風に漬けてあるのか、コレ美味しい(^^)
で、待ってました!生まれて初めての“芋煮”!!
東北南部の名物“芋煮会”として名高いこの“芋煮”、山形風(=よくニュースで紹介されている)と宮城風があるとの事で、今回は味噌仕立ての宮城風との事。
※山形風は醤油仕立て。
「里芋が思ったより高かったから、ジャガイモ混ぜておいたけど…あ、大根忘れた(^^)」と、不便な山の中で急きょ掻き集めた食材&食器とはいえ、主役の里芋もホクホクしていて美味しい!
豚汁やけんちん汁に似ていると言えば似ているが、初秋の涼やかな湖畔の空の下で頂く贅沢さが隠し味か?
更にクーペさん渾身のモツ鍋が登場する頃にはビール・ビール・日本酒(銘柄未確認)・日本酒・電氣ブラン・日本酒…SHOさん、穏やかな笑顔で飲ませる飲ませる(^^;
そうこうしてるうちに、21時頃となってようやく幹事である晴さんが着弾。
いつもなら2時間もすれば寝床に潜り込む私ではあるが、ML=メーリング・リストで告知した手前、この日は晴さんが到着するまで頑張って座に加わり続けたのである。
もっとも、今回はフライングしていなかったから、いつもはフライングで浮かれて飲み過ぎるんだなとやっと理解(^^;
晴さんと握手を交わし、乾杯し、更にあーだのこーだのと話は盛りあがったが、その頃になるとようやく高速800kmの疲れが出てきて、常設テントの中で眠りについたのであった…。
<つづく> ※mixi日記より転載。
初めての稲庭うどん。
【2010年9月19日(日)】
少々お酒を過ごし過ぎたのか、はたまた長旅の疲れか、この日は珍しく6時頃に起床。
洗顔を済ませ、ダンボさんが入れてくれたコーヒーを頂いているとカズさんが差し入れを携えて登場。
「今日も仕事」なのにみんなの顔を見に。
紫蘇巻きおにぎり、ご馳走様!
更にどこからどー見ても“地元のお百姓さんがクレームを言いに来た”という感じで軽トラに乗って麦わら帽子&ツナギ姿でチャガさんも登場。
「コレはヘルメット!皮ツナギもちゃんと着てるし…だってアレ(=軽トラ)は“ハヤブサ”だもの」と言い張ってきかない(^○^)
彼も今日は今から仕事=稲刈りだそう。
ちなみに昨夜中に離脱した鮫ブルさんも日中に稲刈りを済ませてその足でやって来てくれてた。
東北の人達が熱いのは、短い秋を慈しむようにしているからかもしれない。
Suuさんや早出の参加者を見送り、本日のツーリングに参加すべく花山へと北上中のきんちゃんを待つ間に給油に出向く。
東北に限らず、快走路の多いお山の中は、GSを見つけたらなるべく利用しておかねばならない。
天候はどんよりと雨雲に覆われていたが、「何処走っても降られるなら…」って事で、昨日開通したR398を走って秘湯『泥湯温泉』へ10台で向かう事に。
さてこのR398。
先の日記でも触れたが、'08年6月の岩手宮城内陸地震によって寸断され、2年強を費やして前日=18日のお昼に復旧開通したばかり。
それを祝うように、「待ってました!」とばかりに天気に恵まれた前日は多くのライダーを見かけたが、こんな曇天の下バオバオフォフォフォンっ♪と楽しげに走る集団は皆無(^^;
道中、所々震災の爪痕を生で見て、自然の脅威を肌で感じたのも束の間、“温湯の七曲り”に差し掛かる頃にはクネクネを楽しみ始めている自分が居た(^^;
ワインディングも楽しいが、天気が良ければ山々に囲まれた絶景ロード。
加えて彼方此方に温泉が点在しており、ホント色んな楽しさを併せ持つのがこのR398だなと実感。
「次は絶対晴れの日に!」と思いつつ、湯浜峠?に差し掛かった辺りで全員カッパを装着し、県境を越え、秋田県・子安温泉に併設されるアウトドア施設『とことん山』の駐車スペースにて小休止。
結局、このコンディションでは『泥湯温泉』への山道が危険だとの判断で、近くの『多郎兵衛旅館』にて朝風呂。
熱湯ヌルヌル系の温泉が好きな私には真夏の市民プールのような温度に感じられたが、最近になって“冷泉もゆっくり浸かってれば温浴効果がある”のを覚えたので、ストレッチしながらじっくりゆっくり。
温泉から上がり、しばし談笑後、「今から行けば丁度良い時間でしょ」という事でカッパを仕舞い込み一路稲庭町へ…やって来ました『七代佐藤養助本店』!
ご存知・日本三大うどんの一角を成す“稲庭うどん”の本元であり、本場で稲庭うどんを食するのは初体験。
運良く開店間もない時間という事もあり、待つ事無く全員テーブルへ。
メニューを見て色々目移りしたのも確かだが、「うどんの麺そのものを楽しむなら冷やで」という自論を曲げず、2種類のツユで二通りの味が楽しめるという“二味せいろ・二段”をチョイス!…でも、結局きんちゃん以外全員同じオーダーだったりして(^^;
アッチンさんのリクエスト撮影をしたりしつつ待つ事10分、艶々と光り輝く稲庭うどんがテーブルに。
透き通るような白さと艶、そして麺の細さが特徴の稲庭うどんを早速まずは醤油ベースのツユで頂く…美味い!
この喉越しのために俺は秋田県まで来ちゃったんだなーと感激しつつ、今度はゴマダレベースのツユで…おお!これはまるでうどんのシャブシャブ!これも美味い!!
ああ、シ・ア・ワ・セ(●^ ^●)
折角来たからと“二段”を欲張ったが、何と計4玉もあってお腹いっぱい。
お値段は1,500円と、愛すべき讃岐うどんの安さとは較べものにはならないが、それだけの価値はあったかと。
家族への土産に加え、“先着100名様限定”の“稲庭うどんの切れはし”も運良くGETし、食後の運動を兼ねてr307~r51~R13を経てR108へ。
このルート=羽後街道は湯沢ICから鳴子温泉へと向かう幹線ではあるが、R13から逸れてからは信号が殆ど無い山麓快走ルート。
それゆえ…見覚えのある鬼首温泉辺りから鳴子ダム湖畔にかけ、先行のクルマのペースを強いられ眠い眠い(^^;
恐らく参加者全員の思いは一致していたのだろう、丁度稲庭町を出発してから90分、R47に突き当る手前の7-11へと先導のクーペさんがウィンカーを点滅させて小休止。
気付いてくれてる人は殆ど居ないと思うが、私のRS-TAICHIのシートバッグの右のポケットのラッチ部分にはウルトラセブンがお守り代わりに付けてある。
コレ、3年前に、空ちゃんとこの7-11に立ち寄った際にこの駐車場で拾ったモノなので、今回無事里帰りを果たしてあげる事が出来た(^^)
殆どの参加メンバーは、この後宮城県塩竃市近くにあるライダーズカフェ『Motor Town 99』へハンバーガーを食べに行くとの事だったが、まだ鳴子温泉に入った事の無い私は、躊躇する事無くみんなに見送られ、一人鳴子温泉の街中へと向かったのであった…
<了> ※mixi日記より転載。
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