国道55号線を南下する

9月になって少しずつ宵の涼しさを感じ始めた今日この頃。暑さも和らいだから、そろそろ海に行っても良いんじゃね？という如何ともし難い安直な発想により、土曜の朝、僕は家を飛び出し国道55線をひたすら南下した。そして海を目指した。

たどり着いたのは恵比須浜

やって来たのは徳島の美波町にある海辺のキャンプ場。

最初の書き出しで、あてもなく辿り着いた感を出していたにもかかわらず、しっかりと予約をしていた事はご愛嬌である。

ここは穏やかな海のそばで老夫婦が営んでいるキャンプ場。

ソロキャンで初めての場所に来るのも久々だな。最近は同じ所に行く事ばかりだったので、なんだか新鮮な気分だ。

各サイトにある予約ボードは手作り。ダンボールにマジックで手書き。全てのサイトにそれぞれの名前や予約内容を書いて貼っている。僕はこんなアナログな感じが大好きだ。老夫婦の真面目さも伝わる。もうこれだけでリピート確定である。

※僕の名前はモザイク入れてます、あしからず。

真夏のピークは去らない

少しずつ涼しさを感じてたから海に来た。
そんな僕の気持ちを太平洋高気圧は微塵もくみ取らない。また真夏日！先月のキャンプと大差ない暑さ！だから今日は少しでも暑さを凌げる設営を行った。日陰も無いからかなり汗だくになる。

ビールも汗だく。

マグカップも汗だく。

ランタンは、、、汗かいて無い。
さすがやね、暑さ(⁠熱さ)に強いから。

さて、冗談はここまでにしといて、、、

とにかく当初の目論見は外れ、秋を感じますねぇなんて風情は何処にもない夏ど真ん中に放たれるというキャンプとなった。

だけどやっぱり海辺なので

開放感は抜群だ。
浜辺に降りてみるとやっぱりテンションが上がる。タープの下でのんびりも良いけど、潮騒を聴きながらの散策も素晴らしい。

波打ち際に足を浸けると気持ちいい。
気温が低いとこんな事あまりしないから、
意外なところで真夏日の恩恵を得ることができた。

夕方５時のチャイムが

またもフジファブリックの楽曲から引用させて頂いた表題。

このキャンプ場も例にもれず17時になると何処からか寂しげなチャイムが聞こえてくる。僕の知る限り四国ではよくある事象だ。他の地域でもそうなのかな？そしてこれを聞くたびに「若者のすべて」を脳内再生してしまう僕が居る。

※ちなみに僕の表題の楽曲引用は他の記事でも散見されている。

そんな夕方５時のチャイムは、時を忘れてキャンプにひたる僕を少しだけ現実に引き戻す。
あ、もうこんな時間だ、そろそろ晩ごはんの準備をしなきゃ。

今宵の晩餐は、

なんとなく作りたかった、

某愛媛のご当地料理。

焼豚玉子飯。

玉子の半熟化に失敗したが、これはこれで大変美味しゅうございました。

茜色の夕日ではなかったが

せっかく海に来たから夕暮れの情景も味わいたい。
早めに夕食を済ませてまた海岸へ向かう。
太陽は海の方に沈まなかったので茜色にはならなかったが、灰色がかった景色もとても良いものだった。

少しにぎやかな夜に

辺りが闇に包まれた頃、カニが我がサイトを訪問してきた。しかし特に用事はないので丁重にお帰り頂いた。

そんな余談はさて置いて、

今日のキャンプ場は、ほぼ満員。
真夏のピークもそうだかキャンプハイシーズンもまだ去らないようだ。

最近は人の少ない場所でのキャンプが多く、静かな夜を過ごす事が定番だったが、久々に賑やかな夜だった。

いろんな所から聞こえてくる笑い声や会話、目の前を行き交う人たちを眺めながら過ごす夜。それから夜が更けると賑やかさから静寂に転じるギャップが僕は意外と好きです。

そんな夜を過ごしていたら、ふとキャンプ初心者の頃を思い出した。あの時は周りに人がたくさん居たら気になってソワソワしてたけど、今となってはその場面でも気にせず自分の世界に没頭しいる。いろいろ重ねた経験かな？少しはベテランの域に達したのかなぁ？と想いにふけってしまった。

そして夜は静寂へと向かった。

翌日になっても去らぬ真夏のピーク

夜が明けたら少でも暑さが和らいでくれる事を期待したけど状況は変わらず。
昨日でピークアウトしてたら良かったんやけどなー、夜中涼しかったからいけると思ったけどなー。暑い！！

とりあえず朝定食的な朝ごはん。

チェックアウトギリギリまでのんびりしながらお片付け。どうやら今日も真夏日のようだ。
また汗だくだ。

撤収終わりのセンチメンタル。

そして帰路に就く。

目論見が外れたまだ終わらぬ夏の海だったが、なんだかんだ楽しめた。いろんな想いにふけりながら過ごした初秋の海。

また来るよ。