滅多に雪の積もる事のない神奈川県の平野部。
この日は南岸低気圧の通過でかなりの量の積雪予報。
年に一度あるかないかのチャンス、これは行くしかあるまい。
急遽道具の準備をして、前日夜に買出しを済ませ、朝イチから山へ向かう。
先日試し張りしたばかりのノルウェー軍幕、本格デビューの時が来たる。
当日の予報では夕方からみぞれか雨。
これはちょっと奥地に行かないと厳しそうか。
最初に向かった山の野営スポットは薄っすらと積り始めてて、なんとか行けそうだったので早速設営。
そうこうしてる内に、すぐにみぞれから雨に変わり、テントもグランドシートも身体までびちゃびちゃ。
しばらく待つも、僅かに積もってた雪も消え始め、これは中止の二文字が頭によぎる。
とにかくここに居てもびちゃびちゃになるだけで仕方がない。
張ったテントをビニール袋に詰めて、一旦帰宅。
軍幕デビューはまたの機会に持ち越しになってしまった。
これじゃテントを汚しに行っただけとなり、納得いかない。
すぐさま別のテントを積んで、更に山奥の野営スポットに場所を変更。
あっちも同じ状況なら諦めよう。
道すがら、目的地が近づくにつれ雪がどんどん積もってきた。
その内、坂道のあちらこちらで立ち往生する車も増えてきて、これは確実に目的地は積もってると確信する。
雪を掻き分けながら林道を進み野営地に着くと、そこには求めていた白銀の世界が待っていた。
半分意地になってテントと場所を変更して本当によかった。
軍幕とは違い、慣れたテントなのでササっと設営完了。
朝8時に出発したのに、ここに落ち着いたのがお昼過ぎ。
空腹と寒さを解消する為に、鍋焼きうどんを温めて胃に入れる。
びしょ濡れになった服を乾かす為、一時間ほどヒーター全開の車に籠り、一旦リセット。
と、その前にビールは冷やしておこう。これ重要。
リセット中の一時間の間にも順調に雪は降り積もる。
こんな事なら朝からここに来ればよかった。
軍幕に合わせて購入した焚火台が一足早くデビュー。
安物なので組付けが渋く、接続部を削ったりと手間はかかったけど、よく燃える。
直火のように低い位置で焚火が出来るので気に入った。
一息ついたので、暗くなる前にカメラを持ってウロウロと。
時間は15時過ぎ、この頃が一番強く雪が降っていた。
誰も居ない山の中は静かで、時折雪の重みに負けて折れる枝の音だけが聞こえる。
17時を過ぎ、そろそろ夕食の準備。
本日のメインの1つが先日取り寄せた猪肉。
切り落としとは名ばかりの、綺麗にスライスされたお肉。
鍋にしようかとも考えたが、今回はシンプルに焼いて食べてみる。
塩コショウのみで食べても、臭みも無く肉々しい食感。
やっぱりキャンプとジビエは相性がいい。
炭火で焼いても美味しいけど、鉄板で焼いた方がよりジューシーに味わえるかも。
焚火台ではニジマスの塩焼きを調理。
これは安定の美味しさ。
この日はさすがに自分で釣る訳にもいかず、近所のスーパーで仕入れた。
そしてこの季節お馴染みの熱燗。
前回同様、先ずはミニサイズを温めて、呑んでる間に300mlを温めるスタイル。
追加の酒を忘れてしまい、この日は二本の熱燗をちびちびと呑む。
それでもやっぱり足らなくなり、最終的に缶ビールに戻る。
18時過ぎ、あたりが暗くなり始める。
雪の景色とヤエイワーカーズのランタンが何とも幻想的。
この時間の景色が一番綺麗だった。
意地でも来て本当に良かったと思える瞬間。
最近ガチめのダイエット中なので胃が小さくなったのか。
猪肉半分とニジマスを食べたらもう満足。
後は酒をちびちび飲みながら焚火の時間。
雪はみぞれから雨に変わり、21時過ぎには止んだ。
それまでたっぷり焚火を堪能して就寝。
翌朝5時過ぎ。
空はすっかり晴れて、月明かりがとても明るい。
写真では表現できないほど神秘的な風景。
気温も大して下がらず、一番冷えた時でも-2℃程度か。
おかげで早朝からカメラ持ってウロウロ。
6時過ぎ、だいぶ明るくなってきた。
焚火を点けてまずはコーヒー。
雨のせいで木々に積もった雪も幾分溶けてしまったが、それでも地面は20cmほどの積雪。
良い天気になりそうなので、昨日撤収した軍幕と今使っているテント等々、帰宅したら一気に干してやろう。
7時過ぎ、そろそろ朝ごはん。
昨晩食べるつもりで買っておいたブリしゃぶを朝から食す。
朝からしゃぶしゃぶなんて、人生初かも。
戦闘飯盒に出汁を沸かして一人しゃぶしゃぶ。
ポン酢が無かったので、薬味ネギをぶっかけて醤油を垂らす。
それだけでとても美味しい。
朝しゃぶしゃぶ、アリかも知れん。
しゃぶしゃぶが終わった出汁にうどんを入れて、つゆを少々。
このうどんが本当に美味しかった。
寒い中で食べる温かいうどん、ブリの出汁が効いた汁。
日本人に生まれて本当に良かった。
母ちゃんサンキュー。
9時過ぎ、やっと対岸の稜線から太陽が顔を出した。
陽が出ると間もなく、あたりの木々から溶けかけの雪がボタボタと落ち始めた。
テントの上からも落ちてきてここに居ても乾かないので、ゆっくりと撤収。
テントやペグの泥汚れも雪の上でなぞると、ほとんど落ちてくれるので意外と楽。
後は帰ってテント×2、グランドシート×2、タープ×1を干すのみ。
こっちの方が大変だ~。
フッキー2023年4月18日
雪中キャンプ😊 憧れです✨ 長崎県はやはり積雪することは余りなく SNSなどでのキャンパーさんの記事などでしかお目にかかることが出来ないです
羨ましいです
それに写真なんですが加工してらっしゃるんですか 凄く情緒的で雑誌にのってる写真みたいです😃
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3102023年4月19日
@フッキー さん
こちらもこの日の山奥だけ積り、翌日山を下りたら雪の欠片もありませんでした💦
毎年雪中キャンプをするとなると長野県や福島県辺りまで遠征しないと難しそうです🥵
写真は加工と言うより、補正等の編集をしています。
でかいカメラとレンズを使っているので、綺麗に撮れるんだと思います🤗
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まつけん2023年2月15日
一旦引き返して再チャレンジする精神力の強さ凄いっすッ💦
僕なら心折れて諦めそうッ😅笑笑
とにかく写真がキレイですねッ🤩
料理も美味しそうだし、最高にカッコいい野営ッ🥰
いつか僕もこんなカッコイイ野営するのが夢です🙋♂️
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3102023年2月15日
@まつけん さん
近場で雪中野営が出来る機会なんて滅多に無いので、食い下がってみました💦
根がへなちょこなんで諦める寸前でした😅
雪のおかげで景色がとても綺麗で、いい写真もたくさん撮れて助かりました😊
自分は独身なので逆に、まつけんさんのように子供とキャンプに行くのが夢です🌟
叶わぬ夢ですが😭
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週末スナフキン2023年2月14日
これは最高にかっこいい雪中野営!!!
もはや嫉妬するレベルです!!
もう今年はさすがに神奈川で積もることなさそうだけど来年チャンスあれば狙ってみようと思いますw
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3102023年2月14日
@週末スナフキン さん
いやいや、スナフキンさんに嫉妬されるなんて光栄過ぎます😅
普段から野営地探ししておいた甲斐がありました☺
当日は角田の辺りもかなり積もっていたので、ワンチャンもう1回積もらないかと淡い期待してますw
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