ママ初参戦

みよしのオートキャンプ場に行ってきた。
メンバーは、
おれ、娘、息子、娘友人、そして、、
今回はママも参戦。

Amazonからキャンプギアが届く度に白い目で見てたママ。
キャンプにまったくもって興味なし。
が、それでも大人。

『大人が増える=少しでも楽できる』
この方程式に間違いはないはず。

そう信じて車を走らせた。

ママの力

クチコミに
『B区画は狭い』
と書いてあったのが少し不安だった。
現地に着いて
『あー、なるほど。狭いね』
と、クチコミの信憑性を確認した。

今回のテントも
『Colemanタフスクリーン2ルームハウス』

車と平行に設営。
かなりギリギリ。ロープを張るスペースがないので、直下式になってしまった。

7×10mと奥行きがあるので、一応もってきてた
『SOOMLOOM ミリタリーテント』（パップテント）
を最奥に設営。

ここで気がつく。
なんか、いつもより疲れてる。
かいてる汗の量も半端ない。

到着から今までを振り返ってみる。

テントを車から降ろした。
ママ。
「なにこれ！めちゃおっきいやん！すげー！」
と無造作にテントを引っ張りだして広げる。
おれ、裏や表がグチャグチャになったテントを広げなおす。

ママ。
「ゴム入ってるからバラバラにならないんや！カチカチ入る！すげー！」
とポール組みだす。
おれ、サイト狭いからポールバラして通しながら組みなおす。

ママ。
「重た！これ、こんなにいるん？あ、長さ違うのもあるんや！」
と、ペグケースから全てのペグを出す。
おれ、全部入れなおしてペグダウンする。

ママ。
「こんなロープで大丈夫なん？切れるんちゃう？不安やん」
と、またしても無造作にロープを伸ばす。
おれ、絡まったロープを解く。

ママ。
「このフカフカシート不良品やん！形変やん！」
おれ、「いや、このテント、台形やからそれで合ってるから、、、」

なぁ、ママよ。
ありがとう。
もう座ってゆっくりしててください。

方程式が音をたてて崩れ去った。


パップテントは
「なぁ、それ買ったん？なぁ、それ、いつ買ったん？」
と言われてただけなのでスルーしてスムーズに設営完了。

いつもの調理コンビで調理開始。

さ、ここから少しママに手伝ってもらお！

と思ったら、
ママ川に遊びに行ってしまってた。
まぁ、あれだ、楽しんでるようでよかった。

ママの仕事

ご飯が出来上がる寸前に
「川、めちゃ綺麗やで！行かへんの！？」
とママが帰ってきた。
「いや、ご飯しやなあかんから、、」
と、おれ。

それを聞いてママが
「何か手伝う？なぁ、何か手伝うん？」
と聞いてきたので、
「んじゃ、写真だけ頼むわ」
と依頼。

「え？写真？何撮るん？私のスマホで？今から撮るん？テント？あんたを撮るん？何のために？ご飯とか？景色？あ、川の写真？でも暗いで。見えんわ。怖いし。他に何撮る？」
と100返って来たので
「いやいや、えーと、キャンプの雰囲気ある感じの写真でいいから」
と再依頼。
「おっけ！最初からそう言うて」
とママ。

そのママが撮った写真が、これ。
ご飯も終わって、お菓子タイムも終盤になった時の写真。

なにがメインなのか。。。
お菓子を食べたあとのゴミに何らかのメッセージが込められているのか。。。
俺には分からなかったが、
『あ、写真忘れてた。まぁ、こんな感じでいいか（笑』
と、撮ったものでないことを祈る。

川の流れのように

このキャンプ場はチェックアウトが11時なので早めに起きて朝食を作った。
順番にみんなを起こして朝食完了し、テントも無事に撤収。

早めに行動したため、チェックアウトまで少し時間ができた。

ここで、おれ、初めて川を見に行く。

素敵！素敵やん！川！

テント撤収時から子供を連れて川に行ってたママ。
「凄いやろ！綺麗やろ！」
と、自分の川でもないのに、なぜか自慢してくる。

川で遊ぶ子供たち。
水の流れる音。
撤収で汗だくの身体を冷やしてくれる風。

昨日のあんなことや、写真のあれだとか、そんな細かいことは、この川のように綺麗に水に流そう。
と思った。

遠くでコチラを見てたママが
「なぁ、なぁて。あんた、ハチとか苦手やないん？」
と聞いてきた。
「ハチ？嫌やで、すごく」
と答えると、
「へぇー！もう5分ぐらい背中にハチとまってるけど平気なんかと思った！」
とママ。

おれ、騒がず慌てず、真顔のまま早歩きした。
背中に神経集中させながらママの居る方に早歩きした。
「ちょ、お前！来るなや！ハチ来るやんけ！」
とママ走って逃げた。

水に流す？
え？なにを？

結果、更に汗をかいた。

吊り橋

キャンプ場の近くに
『黒滝吊り橋』
というものがある。

帰りに少し寄ることにした。

駐車場に車を停めた。
『階段を少し上がると吊り橋です！』
みたいなことが案内に書いてあった。

が、少しのはずの階段がまあまあある。

「なんやねん、これ。足あかんわ。筋肉痛なる。どこまで上がるん？それだけの価値あるんやろな」
と、ブツブツ言うてるママを無視し続け、吊り橋に到着。

一同
「すげー！高っ！すげー！」を連発した。

子供たちの写真を何枚か撮って、俺も渡り始めた。

渡っている途中でママが
「あっちから（橋の反対を指さして）あんたの写真撮ったろ」
というので、橋の真ん中で待機。

今日も日差しが強い。
山の中とはいえ、なかなかに暑い。
みんなキャッキャ言うて渡ってる。
あー、暑い。暑いなぁー。

やっと向こうに渡りきったママと子供たち。
いつ写真を撮られてもいいように構える。

が、子供たちとママが折り返して戻ってきた。
『ん？あれ？写真撮ってくれたんかな？』と思いながら、依然、橋の真ん中に立っていると、皆と自然に合流した。
「写真は？もう撮ったん？」
と聞くと
「車にスマホ忘れてた」
とママ。続けて
「暑いし行こ」
と橋の上をヨタヨタ歩き出した。

まぁ、撮られてないことは薄々わかってたからいい。でも、渡り切りたかった。

さすがママやん！

階段を登った価値はあったようだった。渡りきったから、そりゃ価値はあっただろう。
いや、なかったとは言わせない。
俺なんて、橋の真ん中にただ立ってただけやし。橋の存在意義を無視した行動をとってただけやし。そりゃみんなは渡りきって、、、。
と、色々思いを馳せながら車に戻る。

ここで時間はお昼も少し回ったぐらい。

小腹も空いてきたので、黒滝吊り橋の近くの
道の駅『吉野路黒滝』
に寄った。

俺は
「少し車で涼んでから行く」
と、ひとり車に残った。
タバコを1本吸ってから車を降りると、ママがコンニャクと煮玉子を買ってくれてた。
「たまご、割れてるから2個を4個にしてくれた！」
と嬉しそうに言うてた。

コンニャクも煮玉子も凄く美味しかった。
まぁ、このキャンプのアレやコレはチャラにしてやろう。と思った。

近所の人のお土産を買って、500円の焼き松茸、松茸の天ぷらを食べ、シイタケの天ぷらと舞茸の天ぷらも食べ、コンニャクをおかわりして満腹で道の駅をあとにした。

帰りの車でみんな爆睡。
遊び疲れて寝てる子供の顔は可愛い。

ママも爆睡してるのには『？』がついたけど、洗い物や子供の相手してくれてたし、まぁ、おつかれさんでした。

帰ってから、キャンプ道具を片付けてる間に、食器類を洗ってくれた。

仕方ない。また連れて行ってあげよう。
と、思った。