先週のキャンプのときに見つけたFUTURE FOXの出店ブースで、商品30%OFFのクーポンを貰ったので、以前から気になっていたテントを思い切って購入してしまいました。
配送も早く、前幕は1月中旬頃になると言っておきながら、注文3日後には届くというタイムパラドックス。これは早速張ってみるしかないと思い、試し張りと銘打ったデイキャンプを決行しました。
ついでに今まで使っていたソロベースEXとの比較も。この2商品の比較はさまざまな人(おそらくFUTURE FOX公式も)がブログ等にまとめているのですが、私は私で自身の覚書として比較してみました。
サイズと重量
一番の違いはテント本体の大きさ。
収納袋からしてサイズが全然違うのがわかります(それぞれに本体、前幕、インナーテント、ペグ、ポール、張り綱を入れました)。サイズも重さも全部込みで2倍くらいの差です。この時点でFOX-BASE EVOはツーリングキャンプに持っていくのはほぼ無理。ソロベースEXですらギリギリですから、この点は早々に諦めました。
設営
それぞれ並行して設営してみました。
FOX-BASE EVOの方が大きいのと、両サイドのベンチレーションを開けるのに張り綱が必要なのとで、設営に若干の手間がかかります。慣れれば大した差ではないかも。
FOX-BASE EVOは高さがある分、幅が狭いように見えますが、測ってみたらポール間の幅はどちらも200cm。ただの目の錯覚です。
FOX-BASE EVOのサイドウォールはサイドポールに紐で結び付け、さらに端をペグダウンして固定。丈夫になっている分手間はかかるので、欲を言えば紐で結ぶのではなく、スナップボタンなどでワンタッチで留められるようにしてほしかったところです。
特に前幕を使わないスタイルの場合、夜などに締め切るときは左右の紐を10本ぜんぶ外してポールを倒し、翌朝またポールを立てて紐を縛って・・・と、かなりの手間になります。
FOX-BASE EVOのインナーテントは別売りですが、1人用と2人用があります。今回は1人用を購入。
設営方法はソロベースEXと同じく、手前はペグダウン、奥と上部はバックル式です。底面積はだいたい200cm×130cmと幅がやや広め。おそらく同メーカーのワイドコット(幅90cm)を余裕を持って使える設計にしているんだと思います。登山用の2人用テントと同じくらいなので、寝るだけならばギリギリ2人入れる。親子とかならわりと余裕です。
あと地味に、小物を入れる内ポケットは両サイドにあるのですが、天井にランタンを吊るせるようなループはありません。
(両サイドにある、入り口をたくし上げてまとめる為のループに吊るせるので、大きなデメリットではない)
ソロベースEXのインナーテントは200cm×90cmくらい。
寝袋とマット、最低限の荷物を入れたらもう満杯ですが、ソロ用で寝るためだけのスペースと割り切れば十分な広さだというのが今まで使ってきたことも踏まえての感想です。
前幕の比較
前幕もそれぞれ張ってみました。
ソロベースEXの前幕は内側に取り付けるタイプ、FOX-BASE EVOの前幕は外側から被せるタイプです。この差は大きく、ソロベースEXはメインポール・サイドポールを一度テントから外さないと前幕を取り付けられないのですが、FOX-BASE EVOはその手間がありません。
ただ高さがある分、身長の低い人は前幕の取り付けや巻き上げが少し大変かも。
前幕内側にメッシュが張られているのもFOX-BASE EVOの大きな特徴。夏場には重宝しそうです。
その他
FOX-BASE EVOの両サイドには先述のようにベンチレーションがあり、これを開くためには張り綱とペグが必要。ここは少々手間になる部分です。ちなみにベンチレーション内側はメッシュになっているので、ここから虫が入ってくることはありません。
設営してみて地味にいいなと思ったのが、FOX-BASE EVOはポール先端に溝が刻み込まれている点。
ひとりでテントを立てるときに、ポール先端がギザギザになっているとロープが滑らなくて楽です。ソロベースEXでは設営中にロープが抜けることが何度かあったので、個人的にこの改良はグッジョブと思いました。
屋根がどうしてもたわんで、雨のときに水が溜まってしまうのは同じ。これはパップテント全般に言える課題かもしれません。
屋根中央にポールを立てたりすれば多少は解決するのですが、中が手狭になるしなぁ。
それぞれのメリット・デメリット
【FOX-BASE EVOのメリット】
(あくまでもソロベースEXとの比較)
○天井が高く、居住性は格段によい
○薪ストーブ導入を前提とした煙突穴が備わっている
○前幕を取り付ける際にポールを抜いたりする手間がなく、上から被せてペグダウンするだけ
○前幕にメッシュが張られており、夏場でも快適(と想像)
○収納袋が十分に大きく、口もガバっと大きく開くので、前幕やインナーテントなどもまとめて楽に収納できる
【FOX-BASE EVOのデメリット】
○大きさ故にでかく、重い。設営・撤収にも手間がかかる
○ペグダウンする箇所が多い(前幕・インナーテントも張ると最大22本 前幕を別売りポールで跳ね上げたりすると更に必要)
○ペグ、インナーテントは別途購入する必要がある
◯前幕とメッシュ幕は一体化されていないので、出入りの際はそれぞれのファスナーを開ける必要がある
◯同様の理由から、前幕を上にたくし上げるときは、前幕とメッシュ幕を別々にたくし上げて縛らなければならない
【ソロベースEXのメリット】
(あくまでもFOX-BASE EVOとの比較)
○ソロならば必要十分なサイズと重さで設営・撤収が楽
○ペグ・インナーテント付属でFOX-BASE EVO単体よりも安価
【ソロベースEXのデメリット】
○天井が低く、高身長の人は手狭に感じる
○テント内の風通しが悪く、夏場は締め切ると暑い(スカートを捲り上げれば多少改善する)
○前幕がやや取り付けにくい
総括
実際に設営しながら比較してみて、主な違いや双方のメリット・デメリットはほぼ想像していた通りでした。テントの大きさはメリットにもデメリットにもなる、というのが設営してみて一番実感した部分です。
ペグダウンの本数は同じ条件下で比較しました。設営の仕方によって必要数は変わってくるので、一概にどちらが良いとは言い切れません。
インナーテントも結構違いがあったものの、こちらもどちらが好みかは人によるので比較対象外です。
それぞれに良さがあるので、当分はシチュエーションに合わせて使い分けていこうかなと思います。
ただパップテントの快適さが本領を発揮するのは個人的に冬場なので、そうなると必然的にバイクではなく車でキャンプになるし、さらに薪ストーブを使うようになればFOX-BASE EVOの方が圧倒的に出番が増えそう・・・。
2023/11/03 追記
地味に面倒だったポールの紐に、スナップボタンを縫い付けました。
両サイドの紐を全部結ぶのに2〜3分かかっていたのが、スナップボタンだとわずか15秒!
一応、紐は切らずにそのままにし、必要があれば結べる余地を確保しています。
Hikage2022年12月12日
レビューお疲れ様です!
パップテントはやっぱりカッコイイですね〜✨
ほぼ、ワンポールしか立てた事ないモノグサキャンパーですが憧れます🥰
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