お湯を沸かしすぎるとテントが濡れる。
日常では蛇口を捻り、スイッチを押すだけでお湯が沸く。
はやいし、楽。
文明の偉大さによる恩恵を日々受けているが、
まったく気づくことはない。
けど、キャンプに行ってコーヒーを飲むときに、
お湯を沸かすだけでいくつもの工程が発生する。
水を汲みに行き、薪をわり、火種をつくり、薪を焼べて
やっとお湯を沸かすことができる。
キャンプ場で飲むコーヒーの美味しさの半分は、
お湯を沸かす工程なのかもしれない。
でもたまに、ケトルをそのままにしていて
いつのまにか全て蒸発して、空になってることがある。
そんな時はいつも後悔する。
「僕が蒸発させて水分は、循環していつか僕がキャンプの日に雨として降るんだろうな。テント濡らしたくないな」と。
一種のBGM
キャンプでお湯を沸かす時、いつもより耳を傾けてしまう。
沸騰したかな?
こぼれないかな?
そんな事をしているといつのまにか、
焚き火の音と、沸騰する泡の音だけを聞いてボーッとしてる時がある。
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