これは登山初心者の男の、山との戦いの記録である

まずはこのブログは9月中旬に書くはずだったモノだが、中々筆が進まず11月になって書いているコトを、考慮して頂きたい

9月13日登山前泊として選んだのは、このユースホステル

何十年かぶりに泊まったユースホステルは、未だに健在だった

主に山に登る者達がよく使う駒ヶ根ユースホステルは、駒ヶ岳ロープウェイ菅の台バスセンターから車で5分のところにあり、朝のチェックアウトはどんなに早くても良いというありがたい宿泊所

素泊まり¥4400

小雨が降り続く中、チェックイン

昔懐かしい2番ベッドがお出迎えだ

お風呂も清潔で、予約制で1人ずつ40分入ることができる

早朝5時頃バスセンターに到着

菅の台バスセンターは早くも行列が出来ていた

朝も小雨は降り続いていた
天気予報だと午後から回復するかもしれないとの事なので、希望的観測のなかバスに乗り込む

3本目の臨時バスに乗車出来た

九十九折の坂道を登り、バスはロープウェイしらび平駅を目指します

天気が良ければ、ロープウェイの千枚敷駅のテラスから絶景が見られるはずだが...

生憎の天気はこの通り真っ白

それでも初めて3000ｍ級の登山に来た男は、諦める選択肢は無かった

よこなぐりの雨の中、登山スタート

八丁坂から急登が始まる

兎に角ずっと白い風景が続くので、3000ｍ級の山を登っていることも忘れてる

がむしゃらにどんどん登っていく

乗越浄土にてやっと平坦な場所に出る

相変わらず白黒モノクロームの風景だが、稜線に出たことで風が強くなり、前に進めないほどの強さだ

この先に山小屋があるはずだ

暗中模索の中歩いてゆく

宝剣山荘到着

鉄筋3階建の大きな山小屋だ

悪天候のため、ほとんどの人がここに足を止めてゆく
雨具の水滴で山小屋の床が水浸しだ

山小屋泊を念頭に登ってきた

がしかし、昨日の夜に電話連絡してみたが繋がらず、当日お願いしてみるつもりだった

ダメならば下山も視野に入れていたが、なんと当日泊まれると言うことでお願いした

その代わり素泊まりで、朝晩の食事は付かないらしい

それでもありがたい
食事は山用の非常食を持ってきてるので、どうにかなりそう

悪天候で下山を視野に入れてる人達が、山小屋の外で雨宿りしている

休憩料1時間¥300
トイレ使用¥100
山小屋も経営資金がいる
宿泊者は無料だ

素泊まり¥10000
食事付き¥13000

10時から14時の間は食事を注文できる

晩飯と朝食は質素となる予定なので、腹ごしらえをしておく

山小屋特製手作りビーフカレーだ

昼過ぎ、雨が小降りになってきた

様子を伺うのも兼ねてアタック決行

がしかし、中岳まで行ったが先がほとんど見えず、足元さえもおぼつかないので危険と思い断念

宝剣山荘に戻ってくる

またレインウェアを脱ぐと、ストーブの上に乾かす
寒くてストーブの前から離れられない

やはりこれは長期戦になりそうだ

なっちゃんの富士山登頂のお土産を食べて元気だす

お願いだ
どうか俺に太陽を見せてくれ

山小屋の本棚から漫画本を見つける

「神々の山嶺」谷口ジロー

これはクライマー漫画に金字塔だ
クライマー気分が一気に高まるｗ

山小屋の高〜いビールとおつまみで読書に浸る

しかし山は相変わらず轟々と地鳴りのような風、と真っ白な霧に包まれている

明日だ!　明日に架けるため今日は早く寝よう

もしかしたら天気が回復して雲海が見れるかもしれない

山小屋のお布団の割にはフカフカでした

山で昼食に食べるよう買ったおにぎり2個をビールで流し込み、就寝

食堂で温かい晩飯食べる宿泊者が恨めしかった

朝5時半、日の出時刻だが山小屋は相変わらずの天気だ

そして気温3度、3000ｍ級の山小屋はもう冬だ

朝7時のチェックアウトの時間になっても、天気は変わらず😂

逆にスコールのような雨が降り出す始末

7時半雨の小康状態を見計らってアタック決行!

巻き道を選び、1人黙々と歩く

昨日ほどでないが強い風と霧のような雨

視界もご覧の通り

眼鏡も真っ白に曇る中、昨日断念した中岳を越えていく

頂上近くなると、なんと太陽が現れた

このままだ

このままでいてくれ

山頂到着、山小屋の見知りの顔も見える

2956ｍ駒ヶ岳登頂、成功です😆

山小屋で出会った30代位の同じような山登り歴の若者に「雷鳥観ましたよ!」と言われたが、僕は観ることは出来なかった

お世話になった宝剣山荘を後にする

登りの登山客が多くなってきた

乗越浄土で休んでいると...

く、雲が晴れてきた!

乗越浄土のギャラリーがどよめく
みんなこの瞬間を待ってたんだ!

ロープウェイの千枚敷駅も見える!

そして登り登山客が渋滞するほどに登ってくる

降りる方が何倍も時間がかかる

乗越浄土から下山30分位後には、みるみる雲が晴れてきた

世界はモノクロームからカラーを取り戻した!

千枚敷カールの絶景

下山を終える頃には、こんな美しい景色を観ることができました😆

昨日山小屋で諦めてたら、この風景は見れなかった...

11時下山後、菅の台まで戻ると

山小屋で素食に耐えた分、ガッツリ食うぞ〜と入った明治亭

ソースカツ丼とラーメンセット!

めっちゃ美味かった〜😋

下山飯最高!

木曽駒ヶ岳登山

粘って良かった

今度は仲間と一緒にテン泊も含めに乗ってみたい
そんなまた来たくなる奥深い山でした

それまで待ってろよ、木曽駒ヶ岳!